相場を一つの金額で言えないのはなぜ?
同じ「ホームページ」でも、ツールで自分で作る場合と、制作会社がオリジナルのデザインで作る場合とでは、作業の量がまったく違います。さらに、文章や写真を誰が用意するか、公開後の更新を誰がするかでも金額が変わります。
ホームページ制作の料金を全国規模で集計した公的な統計は、当サイトでは見つけられていません。民間の調査や「相場〇万円」という記事もありますが、調べ方や対象がそろっていないため、このサイトでは使っていません。代わりに、何が金額を左右するかを整理し、公式に公開されている数字を並べています。
費用の内訳は?
外注する場合も自分で作る場合も、かかる作業は大きく次の7つです。見積書では、この項目がどこまで含まれているかを確認します。
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| 項目 | 内容 | 金額を左右するもの |
|---|---|---|
| 企画・設計 | 目的・ターゲット・ページ構成を決める | 打ち合わせの回数、競合や市場の調査の有無 |
| デザイン | 見た目をつくる | テンプレート(型)か、オリジナルか。ページごとにデザインするか |
| 実装 | ブラウザで動く形にする(コーディング・CMS) | ページ数、スマホ対応、更新できる仕組み(CMS)の有無 |
| 原稿・写真 | 文章を書く、写真を撮る・選ぶ | 自社で用意するか、ライター・カメラマンに頼むか |
| 機能 | 問い合わせフォーム、予約、決済、ブログなど | 機能の数と、外部サービスとの連携 |
| 公開 | サーバー・ドメイン・SSL(暗号化)の準備 | 既存のものを使うか、新しく契約するか |
| 保守・運用 | 公開後の更新、不具合への対応、バックアップ | 更新の頻度と、どこまでを任せるか |
見積書の読み方は、見積書の見方でくわしく説明しています。
サイトの種類×発注先で比べると?
サイトの種類ごとに、どの発注先が選ばれやすいかと、費用の考え方を整理しました。発注先それぞれの特徴は発注先の図鑑にまとめています。
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| サイトの種類 | 制作会社 | フリーランス | ノーコード(自作) | 月額制 | 内製 |
|---|---|---|---|---|---|
| 会社のホームページ コーポレートサイト | ページ数とデザインの作り込みで見積り | 担当範囲(デザイン・実装・保守)で見積り | ツールの月額+自社の作業時間 | 初期費用+月額×契約期間 | 担当者の人件費+実費 |
| LP 1枚の広告用ページ | 1ページの作り込み(構成・原稿・デザイン)で見積り | LPを得意とする人に頼むことが多い | LP向けのテンプレートがあるツールも多い | LPを対象にしていないサービスもある | 広告の改善を早く回したい場合に向く |
| 採用サイト | 取材・撮影を含めるかで大きく変わる | 原稿や写真を自社で用意できると進めやすい | 求人情報の更新が多い場合に向く | 型が採用向けか確認が必要 | 社員紹介などを継続して足しやすい |
| ネットショップ EC | 決済・在庫・配送の連携の範囲で見積り | 使うECサービスに詳しい人を選ぶ | ECの機能が使えるプランか確認する | EC対応の有無はサービスによる | 商品の追加・更新が多いなら検討 |
表の内容は、発注先のタイプごとの傾向を当サイトで整理したものです。個別の会社・人・サービスによって異なります。
払い方の違いは?(初期費用と月額)
発注先によって、お金の払い方が違います。比べるときは、3年など同じ期間の合計にそろえると、買い切りと月額制の違いがわかりやすくなります。
| 発注先 | 最初に払う | 毎月払う | 見落としやすい費用 |
|---|---|---|---|
| 制作会社 | 制作費 | 保守費(契約する場合) | 修正回数を超えた分、原稿・撮影 |
| フリーランス | 制作費 | 保守費(契約する場合) | 公開後の修正の単価 |
| ノーコード(自作) | ほぼなし | ツールの月額 | 自社の作業時間、独自ドメイン代 |
| 月額制 | 初期費用(ない場合も) | 月額料金 | 最低契約期間、解約時の費用 |
| 内製 | ほぼなし | 担当者の人件費 | サーバー・ツールの実費、教育の時間 |
計算の例(ツールの場合):ペライチのビジネスプラン(月3,980円・税抜)を3年間使うと、3,980円×36か月=143,280円(税抜)です[ペライチ公式]。これに、自社で作る・更新する時間と、独自ドメインなどの費用が加わります。長期契約の割引を使うと金額は下がります。
ノーコードツールの料金は?
自分で作る場合の費用の中心は、ツールの月額料金です。代表的な3つのツールの公式料金を、確認日と一緒に載せています。
| ツール | いちばん安い有料プラン | 事業向けのプラン(例) | 確認日・出典 |
|---|---|---|---|
| STUDIO | Mini:月590円(年払い)/月1,290円(月払い) 税込。公開ページは2ページ+404ページ | Business:月3,980円(年払い)/月5,460円(月払い) | 2026年10月21日 公式の料金ページ 税の表示 |
| Wix | パーソナル:月1,300円 税別。利用期間分を一括払い。期間限定のセールを行っていることもあります | ビジネス:月2,700円 | 2026年10月21日 公式の料金ページ |
| ペライチ | ライト:月1,480円(税込1,628円) 公開ページは3ページまで | ビジネス:月3,980円(税込4,378円) | 2026年10月21日 公式の料金ページ |
料金は各社の公式ページで確認した時点のものです。税の扱い・支払い期間(年払い・月払い)により金額は変わります。期間限定のセールを行っていることもあります。ツールの優劣や順位を示すものではありません。
プランによって、公開できるページ数や、独自ドメイン(自社の「〇〇.co.jp」など)が使えるかが違います。申し込む前に、各ツールの公式ページで確かめてください。
補助金を使うとどうなる?
小規模事業者持続化補助金(一般型 通常枠・第20回)では、ホームページの制作費は「ウェブサイト関連費」として対象経費に入ります。条件は次のとおりです[公募要領 第8版]。
- 補助率は2/3(賃金引上げ特例のうち赤字事業者は3/4)、補助上限は50万円(特例により上乗せあり)
- ウェブサイト関連費だけでの申請はできない。ほかの経費と一緒に申請する
- ウェブサイト関連費の補助金の上限は30万円(税込)
- 申請の受付は2026年11月5日〜12月15日17時(予定)。商工会議所・商工会の事業支援計画書(様式4)の発行受付は12月4日まで
- 交付決定日より前に発注・契約したものは対象にならない(交付決定日から補助事業を開始できる)
条件は公募回ごとに変わります。申請の前に、必ず最新の公募要領を確認してください。
運営会社の料金は?
このサイトの運営会社(株式会社アドバリュー)も、HP・LP制作を行っています。参考として当社の料金表を載せますが、これは市場全体の相場ではありません。
当社が向かないケース
- 予算がツールの月額料金くらいに限られている → ノーコードツールで自作するほうが合います
- 毎日のように社内で更新したい・社内に担当者がいる → 内製のほうが速く回せます
- 初期費用をかけず、決まった型で十分 → 月額制のサービスも比べてください
よくある質問
ホームページ制作の相場はいくらですか?
全国共通で使える公的な相場データが見当たらないため、当サイトでは一つの金額では示していません。費用は発注先のタイプと作業の範囲(ページ数、デザイン、原稿・写真、機能、保守)で決まります。複数の見積りを、同じ範囲にそろえて比べるのが確実です。
いちばん安く作る方法は?
外に払うお金だけで見ると、ノーコードツールで自作する方法が少額から始められます。たとえばSTUDIOのMiniプランは月590円(年払い)です。ただし、作る・更新する時間は自社の負担になり、公開できるページ数などの制限もあります。
月額制と買い切りは、どちらが得ですか?
使う期間によります。月額制は最初の負担が小さい一方で、長く使うと支払いの合計が買い切りより多くなることがあります。3年など同じ期間の合計で比べ、最低契約期間と、解約したときにデータやドメインを引き継げるかも確認してください。
補助金でホームページの費用はどれくらい下がりますか?
小規模事業者持続化補助金(第20回)の場合、補助率は2/3で、ウェブサイト関連費の補助金の上限は30万円(税込)です。ウェブサイト関連費だけでの申請はできません。採択されるかは審査によるため、補助金を前提にした予算の組み方には注意が必要です。
出典
- 料金・プラン一覧(ペライチ(公式))
- 料金プラン(STUDIO(公式))
- プラン利用料金の見積書を発行してほしい(料金の税表示)(STUDIO ヘルプ(公式))
- プレミアムプラン(料金ページ)(Wix(公式))
- 小規模事業者持続化補助金<一般型 通常枠> 第20回 公募要領(第8版)(商工会議所地区 小規模事業者持続化補助金事務局)
- 株式会社アドバリュー 料金表(HP・LP制作、保守)(株式会社アドバリュー(当サイトの運営会社))